2010年9月アーカイブ

「今年の夏も終わりだね・・・」

明け方からのしっとりと冷たい秋雨が漂うテラス席で、自然の恵みが
やさしく色鮮やかに盛られたフルーツジュレを協会次長とふたり、
名残惜しげに口に含んだ。

榛名・里見の丘一面に広がる果樹園の真ん中に佇むfukujuen cafe、
農園主選りすぐりの果実を使ったスイーツや芳醇な香りのオリジナル
コーヒーが味わえる夏季限定のカフェは、今日がシーズン最後の営業。

ほんのり甘いゼリーのあいだにブルーベリー、桃、プラム、ミントが
一葉添えられたこの逸品スイーツに再会できるのは来年の夏となる。

kajuen8.JPGだれにすすめても喜ばれる品々だった。

猛暑が続く今月上旬、観光PRイベントで提供したフルーツジュレは
全国から訪れた来場者をうならせた。

近県からも多くの参加者があるJRのハイキングでは、立ち寄った
ハイカーが桃や梅、プラムのかき氷に体の芯から癒された。

高崎の、実り豊かな里山の風景とともに、爽やかな味覚の記憶となって
印象に残していただけたのでは、と思っている。

kajuen9.JPG榛名・里見はちょうど今、果物収穫の最盛期。街道沿いの直売所には
他県ナンバーの観光客が連日大勢訪れる。この時期のこの光景が私も
大好きで、いつ見ても微笑ましい。

でもここ数日、その楽しみは程度の差はあれ一年を通して満喫できる
ような気がしている。

今が旬の「廿世紀」がおわると「新雪」「愛宕」といった大玉の晩生品種が
並び初冬にはジャンボ梨の品評会も開かれる。

kajuen10.JPGfukujuen cafeでは昨シーズンからクリスマスローズ栽培も本格化、各種
講習会などが予定されている。

またカフェの営業は2月に再開され、4月までの2ヶ月間、今度は大粒の
イチゴを使ったスイーツを提供する。その頃にはこの丘一面に白梅が
花を咲かせる。

折り重なるかように果実や草木が代るがわる季節の訪れを伝えてくれる、
そんな場所が、こんな身近なところにある。

◎富久樹園さんの「里見通信」のページ
 http://www.geocities.jp/satomitusin/

食品ブームは観光地の土産店の光景も一変させる。今、土産店が
赤い。ご当地版の「食べるラー油」が信じられないくらい販売され、
また売れている。

そんなブームのなか、遅ればせながら初めてこの食べるラー油を
食べた。実家では火付け役となった大手食品メーカーの小瓶を
もうしばらく常備している。

近所のドラックストアでもメーカーの意図らしく常に品薄で、陳列棚に
並ぶと瞬く間に売れていくのだそう。

もともの辛いモノ好きな私は、ハマるのを恐れて敢えて手を出さな
かったのだが。炊きたてのご飯にはすごく合う。自制しないと、これ
からの新米シーズンは体重計にのるのが恐怖になること確実だ。

kajuen7.jpgこの夏、高崎でも「食べる○○」な商品が発売された。

創業元禄3年、県内最古で高崎市内唯一の酒蔵『牧野酒造』さんから
このたび発売された『森乃宝珠ザクザク和梨』の商品のコンセプトは
「食べるリキュール」。

この時期、高崎の榛名山麓の街道沿いにズラリと並ぶ直売所には、
連日新鮮な果物を求めてたくさんの方が訪れるが、

特に多くの品種が栽培される梨が有名。このリキュールは高崎産の
二十世紀梨を使い、瓶の半分くらいまで果肉が入っている。

その名のとおりザクザクした食感が楽しい、あっさり味のお酒に
仕上がっている。

◎牧野酒造
 http://makino-sake.co.jp/index.htm
 『ザクザク和梨』はアルコール度数8%、720ml1,470円(写真)。
 同シリーズに吾妻産リンゴを使用した『ザクザク林檎』がある。

榛名・里見の果樹園へは一年を通して出掛けてみたくなりそうだ。

先週18日に直売所が点在する里見の坂道に、オフホワイトの外壁の小
洒落た佇まいのジェラード店、Albero.(アルベロ.)さんがオープンした。

kajuen4.JPG以前にもこのブログで紹介したハルナフルーツタイムズの星田さんの
紹介で、本日、さっそく当協会にご入会いただいた。

店主は山木久利さん。梨をはじめプラムやネクタリン、ラフランスなど
を栽培する果樹園農家だ。店舗に併設して採れたての果物を販売
する直売所があり、

買物を済ませたお客さんらがものめずらしそうにお店にも立寄る。
また前を通る車からも、何のお店かと気になるようで、自然と速度を
落として様子を伺っている。

お店のコンセプトは地元の良質な果物を一年中楽しめる商品を提供
するようだ。また、オリジナルの焙煎珈琲、愛らしい小物も落ち着いた
店内の片隅でそっと販売されている。

同行した次長とジェラードをそれぞれダブルで注文した。それに星田
さんを加え、傍目には不似合いだったろうが、青中年3人でお互い交換
しながら6味を試食した。

kajuen6.JPG今年は糖度が高め、という梨、ジェラードになるとまたいつもと違った
美味しさが引立つようで、この特産品の可能性を実感させてくれる。

また林檎、黒糖、フランボワーズ、ラムフルーツ、チョコチップ、どれも
絶品な仕上り。特徴はふんわりした口溶けだ。これは出来たての
食感を大事にしたい、という山木さんのこだわりだそう。

今日並んでいたのは10数種類。1週間単位で新しいフレーバーと入れ
替えていくようで、これから秋本番に向け栗やラフランスが登場する。
冬以降という梅のジェラートにも大いに期待。

kajuen5.JPG◎アルベロ.さんのブログ
 http://yamakifarm.exblog.jp/

◎星田さんの「ハルナフルーツタイムズ」関連ページ
 http://harunaftimes.com/tenpo/yamaki/index.html

 

kajuen 1.JPG今年は猛暑の影響で、梨の収穫は例年より1週間前後遅めだそう。
プライベートでは初めて高崎の榛名・里見地区の果樹園に出かけた。

通り沿いにズラリと軒を連ねる直売所の1軒に立ち寄ると、忙しそうに
選果作業をする果樹園のお母さんからまず一つ、「食べてって」と採れ
たての梨が手渡される。

要領が分からず突っ立っていると、小屋の軒下に設けられたテーブルに
案内され、そこには果物ナイフが用意されている。

お客さんはそこで自ら皮を剥いて試食するようになっているのだ。普段、
仕事で伺うと既にカットされた梨をいただくだけなので、このシステムは
知らなかった。

何となくぎこちない仕草の私たちはひと目で果樹園初心者と分かった
ようで、農作業着姿の農園主にどこから来たのかと話しかけられる。

そして、何も知らずにあれこれ質問する私たち家族を、作業用カートに
乗せてで農園を一周案内してくれた。これには子どもも大喜び。

農園では約20種の梨が栽培されているとのこと。品種ごとに異なる栽培
の方法や味の特徴なども説明いただき、もぎ取りまで体験できた。

結局2キロ1,050円を購入しただけなのに、木熟のプラムまで合わせると
その倍くらいいただいてしまって恐縮した次第。

kajuen 3.JPGこの里見の果樹園からは、群馬県内随一のぶどうの産地、榛東村へも
車なら20分程度。先週はぶどう、梨の果樹園のハシゴも試みた。

とりあえず同村のぶどう栽培地区に向かう。どの農園に行くかは事前に
決めていなかったが、来年7~9月に開催される「群馬デスティネーション
キャンペーン」ののぼり旗が立てられた農園を見つけたのでそこに決める。

ここでも入園するとまず試食用の巨峰を手渡される。もうこちらも馴れた
もの。先に訪れた他県ナンバーの先客らがどうしていいか戸惑うのを
後目に、玄人然に堂々とぶどう棚の下のテーブルにつく。

試食を終え、ゆっくり農園を散策しながら収穫すべきぶどうを見極める。
2房を収穫、帰りのレジではまたその倍くらいのぶどうをいただいた。

ひいき目にではなく、自ら収穫してきた果物は格別。生協の宅配で購入
する果物が数日で萎び始めるのに、この梨もぶどうも一週間経っても
みずみずしい。

kajuen 2.JPG
◎群馬の果物狩り情報(群馬県観光国際協会さんのサイトから)
 http://gtia.jp/dynamic_info/fruit/grape-pear.htm

少し前の話になるが、今年の初夏、高崎だるま製造の大門屋さんに一組の
外国人家族が訪れた。

現地の新聞で日本の伝統産業として高崎だるまが紹介され、愛らしい真赤な
その姿を子どもがどうしても見てみたいのだと懇願、家族旅行先にこの国を
選んだ。

同店に足を踏み入れるや、一瞬で子どもたちが目を輝かせた。
大事に持ってきた掲載紙を手に、「新聞に出ていた職人さんがいる!」と。

長旅の疲れなどいざ知らず、憧れの高崎だるまの製作過程を興味津々と見
入る子どもたち。そんな遠方から来た微笑ましいだるまファンに、同店の中田
さんも目一杯のサービスをしてあげたくなった。

聞けば空港から鉄道を乗り継ぎ、最寄の駅から徒歩で来たのだと言う。最寄、
といっても群馬の交通事情を知るものならそれがどれくらいの道のりかは
想像がつくはずだ。

その日は大事な会議があったという中田さんだが、少林山達磨寺や鼻高の
花の丘など、時間が許す限り自家用車で案内し、これから名古屋に向かうと
いう家族を高崎駅まで送って行ったそうだ。

 


東シナ海を震源に今、世間が騒がしい。

北京の旅行会社によると、市観光当局から訪日旅行の募集や自粛があり、

世界旅行博2010が開かれる東京都内の会場では24日、中国の国家観光局が
予定していた展示が中止になったという(本日付読売新聞)。

また地元紙総合面では、日中関係緊張から県内の高校が訪問予定先の受け
入れ辞退のため修学旅行中止した、と報じている。

一方、同紙の経済面では先のビサ取得要件の緩和により外国人誘客の好機と
して特集した最終回「変貌する大国」が掲載され、

地銀海外取引担当者のコメント「中国はモノを安く作れ、技術力もマーケットも
ある。中国の風の外にはいられない」とのコメントのあとに

「県内企業も急激に変貌する大国に照準を定め、企画力とマーケティング力を
磨く必要がありそうだ。」と5回の連載が結ばれている。

皮肉なことに、私たちはたった今「急激に変貌」したその大国をこうして傍観して
いる・・・。

 


今年6月に詳細が示された政府の「新成長戦略」の煽りもあり、観光、特に外国
人訪日による経済効果に期待する声の高まりは過熱気味だった。

ちょうど一ヶ月前の経済紙オピニオン欄でも「観光立国-日本の戦略を問う」と
題して大学教授や経済コンサルらの提言が連載されてる。

何となく違和感を覚えたのでスクラップしておいた。確かに訪日外国人が増加
すれば外貨は落ちる。同戦略では2020年初めまでに2500万人まで伸ばす、と
うたわれている。

ただし10年後、どんな観光像を目指すのか、その時までこの国のどんな魅力で
外国人の訪日意欲をつなぎ広げていくのか、といった点で、センセイ方による
納得のいく具体的な意見には、全く出会えなかった。

 

この点で、活かし方はどうであれヒントは案外、身近なところにあると思う。

街中のリサイクルショップをウィンドーからのぞいて見ると、海外の有名ブランド
バックが所狭しと並べられている。何年かすると成長の目覚しい大国の地方都市
でも、メイドインジャパンがこんな風に売られたりする光景を想像する。

少し離れてドライブに出かけると、姿を変えた往年のリゾート施設をそこかしこに
目にする。一方で、バブル期の開発を逃れた里山や街並みが、今や国のお墨
付きの観光名所として国内外から来訪者が殺到している。

許されるのならもっと冷静に、穏便に。身の丈に合った行動を保ちたい。

臨界点には達しなかったものの物騒な揉め事がしばらく続きそうな今こそ、この国
の観光の目指すべき姿をあらためて考え直してみては。

先週までこの時間は綾瀬はるかさんの連続ドラマを観ていたので知らなかったが、
たまたまチャンネルを合わせたNHK教育『あなたもアーティスト』(水曜22時~)を
ついつい見入ってしまった。

9月から『ピアノ初心者にも弾けるショパン』というテーマで、世界的なピアニストの
仲道郁代さんが指導。初心者向けにアレンジされた彼のピアノ曲に俳優の長谷川
初範さんが挑戦する全10回のシリーズ。

何に惹かれるかってとにかく仲道さんの人柄、というか可愛らしさ。癒し度は綾瀬
以上、またその褒め上手なところはマラソンの小出義雄監督にも引けをとらない。

おそらくはこの俳優が冗談で言ってるようなことまで懇切丁寧に受答え、リズムの
取り方ではいっしょに踊り、鍵盤に向かう彼をそれこそ手取り足取り指導する、
そのけなげな姿が観る者の心を打つ。

すでに放送は8回までが終了。最終回では何とか一曲をマスターし達成感に浸る同
俳優に、仲道さんいっしょに涙したりするんだろうな、と勝手に想像している。

chopin 1.JPG今年2010年はピアノの詩人フレデリック・ショパン(1810-1849)の生誕200年にあたる
ことから、世界中でイベントが目白押しだ。関連CDも多数リリースされている。

さらに、5年に一度の「フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール」も今年は開催年。
10月2日から23日まで作曲家の命日の前後に彼の祖国ポーランドのワルシャワで
開催される。

近年、日本人の活躍が目覚しいこのコンクールだが、16回目となる今回は81人が
予備審査を通過、うち日本人は17人と国籍別では最多。作曲家の記念年の開催と
あれば、新たなスター誕生の瞬間にいっそうの注目が集まりそうだ。

ワルシャワでの予選・本選は一般にも公開されているが、特に最終予選のチケット
は入手困難。学生時代、同級生のショパン狂は5年に一度の便宜目的だけのために
ポーランド人とのツテ作りに奔走していた。(結局、彼の夢はかなった。土産は自分で
撮ったショパンとドビュッシーの墓の写真だった。)

chopin 2.JPG県観光国際協会からツアー商品「生誕200年・おいしいショパンの旅」が発売された。

ツアーでは高崎駅を出発し、まず「ピアノプラザ群馬・スタインウェイセンター高崎」に
立寄る。スタインウェイやベーゼンドルファーといった銘器やショパンコンクールでの
公式ピアノ全てが揃い、さらに試弾もできる国内唯一の代理店だ。

ショパン・ファンなら1844年製のプレイエルにぜひ触れてみてほしい。ショパンが華々
しく果たしたパリ・デビューの際に弾いたというのがこの楽器で、彼の楽曲が当時どう
響いたか体感できる。同店サロンではピアノ小品によるミニコンサート付き。

そして一行は県立近代美術館近くのフランス料理レストラン「パリの朝市」で少し早め
のディナーをいただく。ここでもツアー限定のスペシャルメニューが用意されている。

それが「魚介のポトフ」。病弱だったショパンがパリ時代にで好んで食べたという料理だ。
当協会でもお馴染みに島崎シェフが当時のレシピをもとに再現する。

メインは群馬音楽センターでの群馬交響楽団定期演奏会、同響への客演では定評が
ある児玉桃の独奏でショパンの「ピアノ協奏曲第一番」を聴く。

ショパンの命日の前日、10月16日(土)に予定されているこのツアーは、ワルシャワに
行きたいけど行けない方にはもちろんおすすめだし、本国でも体験できないような内容
だと自負している。


◎群馬県観光国際協会・主催ツアー 詳細はこちら
 『生誕200年・おいしいショパンの旅』
  http://tabihatsu.jp/program/77807.html

群馬県内の選りすぐりの品々が一堂に会する、恒例の『大群馬展』が
本日からスズラン百貨店高崎店の地下2階で開催中です。

先ほどの開店に合わせて伺いましたが、とにかくすごい人出です。

2010daigunmaten1.JPG物産担当者も毎回楽しみにしているこの物産展、昨年は「ロールケーキ」、
その前は「豚肉料理」、といったふうに、いつも自分なりのテーマを決めて
会場を巡っているのですが、今年は「ハロウィン」でひとめぐりしてみました。

かわいらしくハロウィンのオブジェが飾られていたのは、おとなり安中市の
ヌーベル三浦さん。最近、県内の物産展でも話題のお店です。

2010daigunmaten2.JPGハロウィンといえば「かぼちゃ」のスイーツははずせません。群馬県内で
かぼちゃのケーキといえばココ、というくらい定番化してきたのが当協会の
ラ・ポムベールさん。人気商品「かぼちゃのプリン」、さっそく売れてます。

2010daigunmaten3.JPG意外、といったら失礼かもしれませんが、民工芸品コーナーで、立ち止ま
って商品を手に取る方があふれていたのが中村染工場さん。
ハロウィンの新柄は本日発売です。

2010daigunmaten4.JPG『第6回大群馬展』は28日(火)まで、10~19時(最終日は15時まで)。
ぜひお出かけ下さい。

朝晩、ようやく秋の気配が感じられるようになってきたが、それでも外を歩いてる
とじんわりと汗がにじみ出てくる。今年の夏、特に重宝したのが日本手ぬぐい。
ハンカチより大振りで、乾くのも速い。ここ数ヶ月は2枚ほど持ち歩く毎日だった。

花火や朝顔、山車囃子といった夏柄もそろそろ交換時期のようだ。そんな季節
の移ろいとともにデザインを選べるのも手ぬぐいの楽しみの一つ。

今日、ポケットと仕事鞄に忍ばせてきた手ぬぐい2本はともに高崎・常磐町にある、
中村染工場さんのものだ。

100-1.JPG中村さんは明治30年、1897年の創業。国内外で製造される日本手ぬぐいの多くが
大量生産できるプリント製になって久しい中、伝統の注染(ちゅうせん・しるしぞめ)
を頑なに守る県内唯一の工房で、

その風合いは本物志向のユーザーには好評、新柄が出るたびに足繁く店舗兼
工房を訪れるファンもいるほど。

普段は物静かな職人、飲むと・・・な専務の中村純也さんは4代目、受け継がれて
きた技を伝えるとともに、現代のライフスタイルに合った新しい使い方を提案する
アイデアマンでもある。

最近の物産担当者の厳しい懐事情を知る純也さんが時々こっそりくださるのが
社名入り手ぬぐいのサンプルで、ここのところ我が家のクローゼットの一角を
多業種の手ぬぐいが色鮮やかに占めている。

特にお気に入りは旧中山道田町通り沿いの老舗寝具店、金澤屋さんの特注品だ。
縁起物の「高崎だるま」が随所にあしらわれていて、使っているだけで運気が上がる
ような気がする。いつもだるまさんをよけて汗を拭いている。

100-2.JPGこの金澤屋さんが凄い。創業は天保7年(1836年)、173年間この街で商いを続けて
いることになる。最近高崎市で作成した「まち歩きマップ」でもお立ち寄りスポットと
して掲載されていて、

歴史を感じさせる趣き深い店内では、ここでもまた現代のライフスタイルに合った
ユニークな商品に触れることができると話題になっている。

そんな金澤屋さんと高崎の伝統工芸品・高崎だるまとのコラボレーション商品が
間もなく発売される。

それが「だるま専用座布団・ひめゆり」。ハローキティだるまやアートだるまなど、
このブログでもたびたび紹介している高崎だるま工房・真下輝永さんの発案で、
結婚式や記念日用のだるま購入者からのリクエストに応えて共同開発された。

サイズは15×18から40×45センチまでの6種類、1,050~1,890円。生地は綿100%、
中綿も通常の座布団と同じ素材を用いた。

同工房販売担当の真下玲子さんは、「今後も職人×職人のプロフェッショナルな
コラボを多数企画したい」と意気込む。高崎の100歳以上は今なお健在だ。

100-3.jpg◎中村染工場
 http://www.nakamura-some.com/

◎金澤屋
 http://www.kanazawaya.ne.jp/
 
◎高崎だるま職人・真下輝永
 http://www.mashimo-terunaga.com/

◎隠居の思ひつ記(参考にしました、この場で報告します)
 http://inkyo.gunmablog.net/

本日付けの日本経済新聞経済面で、2015年開催予定のミラノ万博の
開催計画が報じられている。

これまでの万博と異なり、テーマを身近で具体的な「食」に絞込み、
総事業費150億ユーロ、2000万人の来場者を見込む。

テーマ選定の経緯として、同博総責任者のジュセッペ・サーラ氏は
開催中の上海万博を例に挙げ、

「より良い都市、より良い生活」といったテーマは過去の万博同様、
テーマが広すぎ、何を訴えたいか分かりにくい、と指摘。

ミラノ万博では「食」という1つの明確なテーマを深く掘り下げ、各国の
地元料理を紹介するだけでなく、アフリカの飢餓問題や食糧自給率の
維持、バイオテクノロジー、食による健康増進といった関連する様々な
問題を取り上げるという。

訪れたことがなくてもイタリアというと豊かな食文化をイメージするところ。
また「食」は生活の中でもっとも重要な要素、身近で親しみあるもの。

見事なテーマ設定に感心させられた。ナポリ以降の万博にも少なからず
影響を与えることだろう。

hansokukaigi1.JPG来年度群馬県で予定される国内最大の大型観光企画、群馬デスティネ
ーションキャンペーン(群馬DC)に向けた「全国宣伝販売促進会議」が
明日、グリーンドーム前橋で開催される。

旅行会社やメディア等、県外から400名以上が参加する予定で、会場では
県内市町村、観光協会等によるそれぞれの地域の紹介のほか、各種体験
コーナー、県内のB級グルメの提供など、オール群馬でのPRを展開する。

特に市町村ブースは最近ブームの温泉スイーツや郷土料理、地酒や農産
物加工品などがあふれるほど並び、大試食合戦が繰り広げられる模様。

そんな中での高崎市・高崎観光協会ブースのテーマは"お立ち寄り"。
県内外各地からアクセス良好で、群馬観光のメインとなる温泉地帰りの
立ち寄りに最適なこの街をPRする。

ブースではDC期間である7~9月に最適の県内各地からの"お立ち寄り"
ルートを提案、また同ルート上の"お立ち寄り"スポットの商品等を試食提供
する。

当協会からも榛名・里見地区の果樹園fukujuen cafeさんのスイーツや
ソムリエのS氏考案による牧野酒造さんの梅酒「紅の舞」のカクテルが用意
される。

全国からお越しになる関係者の皆さまに、ささやかながら高崎ならではの
"お立ち寄り"を体感いただければと期待している。


ちなみに群馬DCのテーマは「心にググっとぐんま・わくわく体験新発見」。

hansokukaigi2.JPG

 

sukeroku.JPG基本的にこのブログで取り上げるのは、高崎市物産振興協会会員に関わる話題と
決めているが、今回紹介する「手作り煎餅・助六」さんは会員ではない。 正確に
言えば、現在の会員ではない。

助六さんには私が事務局員になってから間もなく、退会の手続きに伺った。高崎駅
から程近い住宅街にあるそのお店は、そこに用がなければまず通ることはないだろう
目立たない路地にひっそりと店舗を構えていた。

小さな店を入るとまず火が落とされたコンロが目に入る。営業時間中にはからん、
からんとひっくり返されながら焼かれていただろう煎餅の匂いが、隅々まで清潔に
整えられた店内に、微かに残っていた。

その時迎えてくれたのは店主の井田さんとその奥様。以前は県内外の物産展にも
精力的に出展、高崎駅東口にも店があり、場所柄多く訪れるお使物客で忙しい毎日
だったそうだ。

商売をはじめて30年が経ち、夫婦ふたりで切り盛りするようになってた現在、後継ぎも
ないし催事にも出られないだろうから・・・と井田さんのお話を伺いながら、退会届に
判をいただいた。

帰り際、いろんな種類の煎餅を持たせてくれた。シンプルな堅焼、胡麻、海苔、豆煎、
ざらめ。スーパーで見かける煎餅よりはやや大振り。媚びてない。あごに伝わってくる
堅さは食べてるのが嬉しくなるくらい。そんな快感を、しばらく自宅で楽しんだ。


それから長らく接点がなかった助六さんだったが、今年の春以降続けてその手作り
煎餅をいただく機会があった。

純米酒『観音桜』の岡村合名会社、笹谷さんが事務局に差し入れてくれたのが5月の
連休前。手土産にはいつも助六さんの詰合せを選んでいるとのことだった。

それから間もなく。外回りの仕事が多い同居人が、訪問先で薦められてもらってきた
のがまた助六さんの『餅花林糖(もちかりんとう)』の珈琲味。ご丁寧に拙ブログでも
紹介した方がいい、とも助言された。

以来、我が家には高崎の多くの家庭にガトーフェスタ・ハラダさんのラスクが常備して
あるように、助六さんの珈琲味のもちかりんとうがいつでも食べられるようになっている。

先月は盆土産も助六さんの詰合せともちかりんとうにした。小学生の甥っ子も喜んで
食べていた。

何より味や食感のバランスが絶妙。食べ飽きないくらいの味の濃さ、また煎餅ほどでは
ないさっくりした食感。ほんのり甘苦く、緑茶、コーヒー双方に合う。

また、東ハトキャラメルコーンに入っているピーナッツと同じくらいの確率で、ロースト
されたコーヒー豆が入っているのに出会える。かりんとうといっしょに食べても美味しい。

ちょっと遠回り、それからいろんな縁が重なって再会したこのお店とお気に入りの商品。
実はお店の近くの道、自転車通勤で何年も毎日通ってたのだけど。そんなご近所の
逸品、結構見逃しているのかもしれないな。


◎手作り煎餅助六
 http://www.senroku.com/top.asp

jazz1.jpg振り返るとその時の体の重さで普段聴く音楽のジャンルが異なっていた。

70kg台だった学生の頃はクラシック。ほぼ毎晩コンサートホールのハシゴで、
バイト代もほとんどをこの趣味に費やしていた。

社会人になってから随分体重が落ちた。65kg前後だった当時没頭したのが
モダンジャズ。そして限りなく80kgに近づいた今は専ら古典落語を子守唄
代わりに流している。


これは多分もう戻らないだろう身軽だった頃の話。

高崎の繁華街、柳川町の交番の向かいにFさんのスナックがある。酩酊状態
の客に絡まれても苦労なく避難できそうな立地のこのお店は、知る人ぞ知る
ジャズスポットでもある。

社会人になってはじめてボトルキープをしたのもこの店だ。

10席足らずのカウンターの正面には、ボトルとCDが半々くらいズラリと並ぶ。
CDは全てジャズ。優に2千枚は超えるだろう。当時は新譜も殆どここで聴けた。

その後ろ、つまり飲客は背を向けていることになるスピーカーは背丈くらいある
JBL、またカウンター脇にはマッキントッシュと真空管製のアンプが備え付け
られている。オーディオファンにとっても垂涎の品々ばかりだ。

Fさん主催のコンサートも以前は年数回開かれていた。その顔ぶれは壮観だ。
ミルト・ジャクソンやマイケル・ブレッカー、レイ・ブラウン・・・。長年、高崎に
ジャズ界の巨匠たちを招いてきたのが他ならぬFさんだった。

それだけではない。

まだ無名だったジョシュア・レッドマンやエリック・アレクサンダーの才能を一早く
見出し、初来日時のステージをこの街で実現させた。ステージ後の彼らがこの
お店のカウンターでFさん手作りの家庭料理を楽しんでいる写真が残っている。


10年くらい前だろうか。Fさんのお店で飲んでいると、ひとりの客が入ってきた。

すると普段は自身がその日の気分で選んだCDを必ず最後までかけ続ける
Fさんがめずらしく曲中でディスクを入れ替えた。

間もなくして流れてきたのはアート・ブレイキーの『モーニン』だった。その人の
お気に入りなんだろう。ロックグラスを手にすると私の方に軽く会釈し、ゆっくり
ウィスキーを口に含んだ。

コツコツとリズムに合わせてグラスをカウンターにあてる音が聞こえてくる。
自然と私も、同じくそのリズムに加わった。

今思うと、とても印象深いひと時だった。でもどことなく漂うその人のオーラに
圧倒され、会話らしい会話は交わせなかったような気がする。

その人の姿を再び目にしたのはそれから数日後のこと。新聞の経済面だった。
その企業始まって以来の人員整理計画を発表するその人がいた。

そういえば私はいま、その会社のPCでこのブログ原稿を打っている。

あの幸福そうにグラスを傾けていたその人が、その時何を考えていたのか、
胸中どんな想いだったのか。ブレイキーのこの曲を耳にするたびに思い出す。

jazz2.JPG今週末、倉渕のはまゆう山荘で『群馬ジャズフェスティバル』が開催される。
第1部は県内の大学のビッグバンドが、第2部ではベテランの辛島文雄らが
出演する。

大自然に囲まれた山荘の野外広場でのステージ、客席のまわりでは地元
食材を中心とした各種料理も楽しめる。

久しく聴いていないジャズ、気分は身軽に出かけてみたい・・・。

◎はまゆう山荘
 http://www6.wind.ne.jp/hamayu/