職場の机の中を整理していたら、こんなメモが出てきた。
観光・・・tourism, sightseeing ⇒ enlightment
物産担当になったばかりの頃、何をしたらよいのか時間を持て余して書いたのを
思い出した。A4用紙の裏面に、フェルトペンで大きな文字で記されている。
この時期、業務初任者ということで、いくつかの観光に関するセミナーに出席した。
講師の開口一番は共通して「観光」の語源だった。
・・・中国の儒教の経典である『易経』の「観國之光 利用賓于王」、
「国の光を観る、用て王に賓たるに利し」との一節による・・・
とのこと。確かに国の光を観るんだろうが、それで何っ?という素直な印象が冒頭
のメモに至ったと記憶している。
光を観る(sightをseeingする)のは旅行者の立場、物産という面からではあれ観光
の振興に携わる者であれば、光(light)を当てることが仕事ではないか。正確な
英語の意味は知らないが、自分が行うべきなのはsightseeingに加えてenlightment
だと思い、今日まで仕事を続けている。
そんななか、味や宣伝の文句とは対照的に、観光でもこの「光」は結構おざなりに
されているように感じている。
観光スポットでも、ちょっと評判が良いとここぞとばかり観光客を送り込む。物産展
でも話題の商品は引く手あまただ、一時的に。何となく昨今のお笑い人気で入替
わりが激しい芸人の使い捨ての状況と重なる。
たとえ短い期間でも、強い光を当て過ぎればすぐに色褪せる、そんな例もここ数年
で何度となく傍観してきた。
ところで、いま高崎の街なかでは恒例の「光のページェント」が夜のメインストリートを
歩く人々の目を楽しませている。また来月には「榛名湖イルミネーション」が始まり、
開催を前に早くも話題となっている。
街や自然に普段と異なった光を当てることで、見慣れた風景が持つまた違った魅力が
表出する。そんな潜在的で、時に繊細でもある魅力を掘り起こし、持続して伝えていく、
まさに街の光を魅せていくことは、私たち観光に携わる者の永遠の課題かもしれない。
◎群馬県観光国際協会バスツアー
『クリスマス・スイーツと天空のイルミネーション』(12/12、19、23開催、4,500円)
ガトーフェスタ・ハラダ~パリの朝市~榛名湖を巡れるお得なコースです。
詳しくは同協会(℡027-243-7273)へ

