2010年4月アーカイブ

「群馬のキムチ・ハマンチョ」の大谷店長さんから、今シーズン最後だから、と
定番の「匠のキムチ」をいただいた。このキムチは高崎名産の国府白菜を使用し
手間ひまかけてじっくり漬け込んだ人気商品。

ハマンチョさんでは国府の収穫シーズンにまとめて購入し、専用貯蔵庫でストック、
なので漬けきりしだい、その年のこの商品は販売終了となる。

wakeari-kimuchi2.jpg炊き立てのご飯にのった絶品キムチを想像しながら、仕事を終えるのを待ち遠しく
過ごし猛ダッシュで帰宅したのだが、そんな日に限ってお米を切らしている。「飯は
まだか」と泣き出しそうな子どもまでいる。

そんな訳で、キムチはまた次の機会に、と取りあえず近所の牛丼店に向かった。
看板が赤でもオレンジでも黄色でも、牛丼にそれほどこだわりはない。車で3分の
ところにあるのがたまたま赤い看板のお店、ということで、並盛280円を「つゆだく」
で3つ購入した。

いざ食卓についても、キムチへの想いは拭いきれず、もう一品いただいた県産
キュウリのオイキムチとあわせて二品を小鉢にこんもり盛って晩酌を始めた。

ヤバイ、キムチも第三のビールも止まらない。

そして、だいぶいい気分になってきたところで牛丼に箸を写す。いつもは真っ赤に
なるくらい七味をかけるのだが、となりの小鉢には白菜とオイキムチ、それぞれの
漬け汁が残っている。

迷うことなくつゆだくの牛丼の上からかけてみる。そして一口―――。
いままでに体験したことがない、ふくよかであり刺激的な味わいの牛丼に驚く。

kimuchi2010.jpgもともとのタレの甘味に加え、ハマンチョさんのキムチのまろやかな辛味、ニラ、
ダイコンの瑞々しい食感、鼻孔を抜ける安曇野林檎の程よい果実味、さらに牛肉と
鰯魚醤のそれぞれの旨み成分の相乗効果。おんたまも買っとけばよかった。

韓国料理に、醤油やすり下ろした果物で下味をつけ、薄切り牛肉を野菜と炒めた
プルコギがあるが、ハマンチョさんの漬け汁があれば牛丼は一瞬にしてこの家庭
料理に化ける。

牛丼店の赤い看板には『SAVE TIME & SAVE MONEY』というコピーがあるが、確か
に節約、でもじっくり時間をかけながら味わいたくなる魔法の漬け汁なハマンチョさん
である。

◎群馬のキムチ ハマンチョ
  http://www.hamancho.jp/

同級生の『1Q84』

週末に『BOOK3』を読み終えた。

二つの月が存在する異世界に入り込んでしまった二人―――宗教団体のリーダー
暗殺にかかわるスポーツインストラクターの「青豆」と、美少女新人作家のゴースト
ライターを引き受けた予備校の数学講師「天吾」―――前2巻では各々が重奏的に
展開する話の中でかすかに接点が絡み合い、スリルあるニアミスを引き起こすのだが

一読してみた限りこのBOOK3、純愛小説のような何となく爽やな印象が残る。多くの
謎を含みつつ進行する前2巻に比べると解説的で、スピード感を保ちつつエンディングに
辿り着けた。多分、『1Q84』はまだ折り返し地点に到達したに過ぎないのだと期待する。

青豆と天吾のはじめの接点は小学校の同級生。それぞれの家庭的背景により二人は
何度となくすれ違う。自分にとっての1Q84、同級生ってどうだったかと振り返ると、

群馬県全域をカバーする人気ミニコミ誌に『月刊パリッシュ』がある。同誌編集人のO、
編集後記で「オノ」として登場する彼女とは幼馴染である。

1Q84、または1984年を無理やり思い出してみると、浮かんだのは給食の後ゆで卵と
ヨーグルト食べて気分悪くなっていたOくらいか。

とこのコンテンツで書いてみても、べつに20数年振りの再会を各々が命がけで願って
いるわけでもない。たまに仕事で会うこともある(妙にヨソヨソしい態度が気に入らない
ところもあるが)。

今でもお互い実家の家庭菜園が隣どうしなので、本人たち以上に両親が最近の2人の
動向に詳しかったりもする。

同級生とはいえ片や21万部発行の若年女性に圧倒的な支持を得るフリーペーパーの
編集長、片やこちらは1日あたり2ケタの閲覧者がいるかいないかのブロガー。何が
2人の明暗を分けたのか・・・。

polish.JPG物産会員どうしでも同級生というのは結構あるようだ。

このブログでもたびたび紹介している「御菓子司微笑庵」の宮澤啓さんと「スパゲッティ
専科はらっぱ」の岩田一秀さんは昭和45年生まれで高崎高校の同級生。

当時はタレントの吉田栄作が「俺はビッグになる」とか叫んでいた頃である。食に対する
探究心に満ちたこの二人に高校での接点はなかったようだが、将来への大きな夢を
内に抱いていたのは確かだ。

さらに昭和39年生まれでは「注染手ぬぐい」の中村染工場の純也さんと松田製菓の
淳さんが、高崎市立中央小学校の同級生。

何となくマニアックな二人。

中村さんのランドセルには教科書はなくても、『機動戦士ガンダム』のプラモデルは必ず
入っていたはずだ。そして、休み時間にはクラスメイトを前に前日の同アニメを雄弁に
語る。そんな同級生を横目で見ながら、学習ノートの片隅に焼菓子のレシピとイラストを
書き記す松田さん。

「こんなの作っちゃった」と遊び心たっぷりに(売れるかどうかわからなそうな)新商品を
持ってくるところが、この二人、何となく似ている。

さらに溯り当協会の馬場会長を筆頭とする昭和4年組も多士済々なエピソードが伺え
そうだが、私奴がここで記すことはお許しを得ていないので止めておく。

弁当の魅力

今朝の新聞記事の中に興味深いコラムを見つけた。

「食をめぐるささやかな楽しみの中で、弁当のふたを開ける瞬間というのは、
かなり上位に位置するのではないか。」

読売新聞解説面の『緩和急題』、「弁当の魅力~明るく温かな「四角い枠」~」
という見出しで同紙生活情報部長の福士千恵子さんが「弁当の日」を設けた
香川県の取り組みや世界共通語になりつつある日本の「bento」のことなどの
話題を軽妙な文章で綴っている。

「欧米では最近、「bento」がそのまま通じるほど、日本的な弁当、それも家庭で
作る弁当が注目されている」

日本の弁当レシピを英訳した書籍が欧米で売れているらしい。知らなかった。
当物産協会ホームページは多言語対応はしていないが、翻訳を始めるなら、
まずは市内の弁当の紹介あたりから着手しようか・・・。

                  Oh!tori bento, Takasaki, Japan  Roasted chicken on selected tastful rice.
ottori bento.jpg福士さんのコラムの後半は、弁当と新聞の共通点で結ばれる。

「弁当について書いていて、日々の新聞作りに似ていることに気づいた。新鮮な
素材をおいしく調理し、一食として適切な量や取り合わせを考え、四角い枠に
配置していく。」

確かに、と読んでいてうなずかされる。取れたての旬な素材を、家に居ながら
毎朝たったの100円余りで堪能できる幸福。そんな味わいを楽しみに、いつの間
にか4時起床の生活習慣が身についた。

当物産協会会員さんの弁当に目を向けてみると、駅弁の王者『だるま弁当』を
はじめ地元で人気の個性派弁当、農産物直売所での農家のお母さんたち手作り
のお弁当までバラエティ豊か。

例えてみれば、国府野菜本舗さんや倉渕の生活研究グループさんのお弁当は
心温まる近所の話題に思わぬところで出会える地元紙みたいな存在か。

                  Kurabuchi bento, Takasaki, Japan  Handei-rice, stewed vegetable, flied trautkurabuti bento.JPGまた、最近のこのブログを読み返してみると、少し自分の好物ばかりに偏り気味な
気がする。ひとり暮らしのコンビニ惣菜通いみたい。

毎日飽きずに食べていただけるようなバランスの良さも、心掛けなければ・・・。

morioke.JPG新緑の眩しさや心地よく薫る春風を感じるこの季節、今や高崎の春の風物詩として
すっかり定着しているイベントが、群馬の森公園で開催される「森とオーケストラ」だ。

高崎青年会議所が主催するこのイベントは、ふだん生のクラシックに触れる機会が
少ない子どもたちに上質な音楽を提供しようと企画されたもので、この日のために
設けられた芝生広場の野外ステージに群馬交響楽団が出演する。

毎回好評なのが「あなたもメイ指揮者」のコーナー。事前応募により選ばれた数名が
指揮台に立つ。地元テレビの当日のニュースでは毎年必ずこのメイ場面が紹介される。

個人的に注目しているのは今回のゲスト指揮者。元ベルリン・フィルのオーボエ奏者、
ハンスイェルク・シェレンベルガー氏が予定されており、これまでにもソリストとして何度
群響とも共演してきた同氏がどんなステージを展開するのか楽しみだ。

すでに31回目の開催を迎える今回は4月29日(昭和の日)の正午開演、入場料無料。
高崎駅東口から会場までのシャトルバスも運行される。

pasta gunmanomori.JPG今日はランチに高崎パスタの人気店、「スパゲティ専科はらっぱ」さんに出かけてきた。

はらっぱさんでは市内にある3店舗それぞれが年に数回、期間限定メニューを考案し
提供している。最近では先月の駅ビル店の「鰯のガーリックのせペペロンチーノ」など
ワインが止まらなくなる刺激的な味だった。

職場近くの中央店でも先週から始めた気になるメニューがあり、本日ようやく念願が
かなった次第。それがこの「ぐんまの森」。

同店の定番メニューに「はらっぱ」というジェノベーゼタイプのパスタがあるが、「森」は
このソースをベースにルッコラやベビーリーフ、青梗菜といった季節の生野菜と自家製
の鶏だんごをのせている。

さらりとしたスープ系のソースという同店独特のスタイルでしつこくなく、同じ生野菜でも
それぞれ異なるシャキシャキ感と爽やかな香りが食べていて楽しくなるような一品に
仕上がっている。

遅い時間に伺ったせいもあり、実は今日このパスタは品切れだった。鶏だんごがない
ところ、別のパスタ用のガーリックオイルとハーブ漬けの鶏で代用していただいたのだが、
パスタや生野菜、程よい塩味の効いたバジルソースが大ぶりでジューシーな鶏肉に
マッチしていて、それはそれで見事な味わいだった。

しばらく続いた暖かな春の陽気から一転、今日は朝から肌寒い雨でどんよりした雨空の
高崎だけど、春の彩り鮮やかなパスタを食べながら外に目を向けると、少しだけ雲間に
陽が射してきたような気がした。


◎スパゲッティー専科はらっぱ
 http://www.harappa.co.jp/index.html

◎第31回 森とオーケストラ
  http://takasaki-jc.com/2010/morioke2010/

onsen sento.JPG幼い頃からの図鑑マニアでもある私が、ここ数日机の上に並べて楽しんでいるのが
この写真の2冊。

群馬県内の新聞やタウン誌上の紀行文でお馴染みのフリーライター、小暮淳さんに
よる『ぐんま源泉一軒宿』(上毛新聞社)と、このブログでも何度か紹介した抜井諒一
さんの『群馬伝統銭湯大全』だ。

草津、水上、伊香保といった有名温泉地の他にも、山里のそれぞれ個性ある泉質を
誇る、味わい深い一軒宿がある。そんな宿を網羅したのが小暮さんの『源泉一軒宿』。
行ったことがある宿でも、温泉のプロ・小暮さんの文章を読み進めるうちに、もう一度
訪れてみたい気持ちに駆られてしまう。

『銭湯大全』はいろいろなところで噂になっている。抜井さんの執筆中にもいくつもの
銭湯が軒をたたんでいったらしいが、これを機に夕暮れ時のまちのオアシスに足を運ぶ
人たちが少しづつではあれ戻ってくることを願いたい。

山里と街なかとういう地理的な違いはあれ、ほぼ同じ時期に発売されたこの2冊に共通
するのは、掲載された「湯」の多くが失われつつある昭和の遺産であること。目まぐるしく
世の中が変化する現代へのメッセージと受け止めるのは考えすぎか。

ふたりの「湯」への熱い想い、小暮さんと抜井さんとの対談なども実現すれば興味深い。
自分も時間があれば"スーパー銭湯本"でも書いて鼎談に加わりたいところだけど。

hamayu onsen.jpg小暮さんの『源泉一軒宿』では、当協会会員の「はまゆう山荘」が紹介されている。この
宿の創業は昭和62年。当時の旧倉渕村と神奈川県横須賀市が友好都市であったこと
から、同市の保養施設として作られた。

昨年には念願の天然温泉化が実現し、時間帯により色が変化する黄金色の湯は肌に
よく馴染むやわらかい泉質。

最近では地元食材によるフレンチ・ディナーなど、これまでにない意欲的なメニューも
展開し、話題になっている。

そして横須賀市ゆかりの一品が「よこすか海軍カレー」だ。明治41年に日本に初めて
横須賀に伝えられたカレーレシピを復元したもので、群馬県内ではここでのみ作ること
が許される。

kaigun.JPGはまゆう山荘では恵まれた食材を活かし、地元農家が心をこめて栽培した季節の野菜を
贅沢にたっぷりと用い、滋味深い味わいに仕上げている。

先日、群馬テレビの『鶴太郎のぐんまが一番』では高崎市が2週にわたり取り上げられ、
はまゆう山荘とこのカレーも紹介されていた。

同番組は群馬県広報課の制作で、片岡鶴太郎さんと2人の視聴者レポーターみたいな方
が県内各地を巡り、個性的な人や特産品などといった群馬の魅力を発信するバラエティ。

案内役の3人が特に気に入ったスポットは「いいとこで賞」として認定される。認定が決まる
と、3人が草津温泉の湯もみ節のようなテンポと旋律に乗せ「いーとこはーとこ」とハワイの
フラダンス風に波打たせるように腕を左右に振り踊る。この認定シーンが同番組一番の
見どころだ。

この日の放送では紳士的な接客が利用者に好評な山荘の塚越さんと、牧野酒造の18代目
当主の牧野さんもこの洗礼を受けていた。

この「いーとこはーとこ」の起源はよく知らないが、とにかく県政番組である。少し前の東国原
さんの「どげんかせんと」や最近の石原さんの「たちあがれ」みたいな全国的なムーブメントに
つながれば大したもんだ。哉。

◎はまゆう山荘
 高崎市倉渕町川浦27-80
  ℡ 027-378-2333
  http://www6.wind.ne.jp/hamayu/

こんな居酒屋が職場や自宅の近くにあったら・・・といつも感じるのが「食事処・小塙」さん。
職場からは1時間に2本運行されている路線バスで約30分、それでも行きたくなってしまう
魅力的なお店だ。

大ぶりでボリューム感ある焼き鳥、高崎産食材たっぷりの煮込み料理、店主こだわり
の地酒の数々。街外れという居酒屋には決して恵まれた立地ではないにもかかわらず、
昨晩の小塙さんはほぼ満席の盛況ぶりだった。

何よりも心地よいのが店主のハルコママはじめスタッフの対応。決して行き過ぎることなく
落ち着いて料理やお酒を楽しめる。気がつくと4時間もお店にいた。
「実家に帰ってきたような気分になる」という常連さんの言葉も確かにうなずける。

小塙さんは先月松屋銀座本店の催事に出店、定番料理をテイクアウト商品化した「豚とろ
チャーシュー弁当」は連日100食、想定数量の倍が即完売になるほど好評で、次回出店も
決まったとのこと。

スタッフのヒロシさんがお持ち帰りの新商品の企画を教えてくれたが、また追ってこの場で
お知らせしたい。群馬の豚肉料理の中でもインパクトある一品になることが予想される。

酔い覚ましに榛名産生梅を使ったブランデー仕立ての梅酒をいただき、ロックグラスが空に
なる頃に頼んでおいたタクシーが到着した。

自宅までは少々時間がかかる道のりである。初対面の人との会話があまり得意ではない
私にとって、ソファーに腰掛ける瞬間は少し緊張する。

後部座席のラックにはその日の朝刊2紙と高崎周辺の観光パンフレットが多数、整然と
入っている。当協会が提案したツアーも掲載された県観光国際協会のツアー冊子もある。
「これ、うちで提案したんですよ」と切り出し、ドライバーのTさんとスムーズに会話に入れた。

会社名に「観光」という2文字が入るタクシーとあり、高崎はもちろん県内全域の観光事情
に詳しいドライバーさんだった。最近、榛名神社に若い男性がよく行くらしい。パワースポット
ブームの影響か。そのほか話題は美味しい蕎麦のお店、年配者の観光地での消費行動
など興味深いものばかり。このネタはいずれ活かしたいところ。

時々呂律が回らなくなっている自分に気付くが、そんな乗客にも執事のような紳士的な姿勢
をくずさないTさん。大豪邸の主人がリムジンにでも乗っているような気分に束の間だが浸る
ことができた。

そんな接遇のプロのようなTさんが、店舗スタッフの対応を絶賛していたのが当協会会員の
「たまご市場卵太郎」さん。国道406号沿い、通称"フルーツ街道"の入口にあるこだわりの
卵と最近ますますスイーツが充実しているお店だ。

これだけ忙しいお店だし、スタッフ全員が正社員ではないだろう。それでもどの店員さんが
対応しても心地よく買物をできると好評なのだという。

Tさんからさらに面白い話を聞いた。女性客、とくに若い方に高崎のおすすめのお店を
尋ねられた場合、シュークリームの話をすると特に話がはずむのだそうだ。

ケーキでもなく、お饅頭でもなく、たしかにシュークリームが苦手、という人は私の周りには
いない。老若男女、年代性別を問わず笑顔でこのスイーツを頬張る表情が容易に目に
浮かぶ。

卵太郎さんの人気商品もまたシュークリームだ。定番の「たまごたっぷりシュークリーム」は
良質な卵を贅沢につかったカスタードが絶品だし、筒状のパイ生地で同じくクリームを包んだ
「ぐるりん」はサクサク感がたまらない。

国内大手観光コンサルサント会社の研究員の知人がいる。日本中の美味しいものを知り尽
くした旅行のプロの彼が、卵太郎さんと千葉のナントカというお店のシュークリームが国内の
双璧だと言いながら、同店で嬉しそうに沢山買い込んでいた。

そんな卵太郎さんに行くには、高崎駅発着の観光タクシーでJR東日本窓口で申し込める
『駅から観タクン』が便利だ。所要時間3時間、当日申込みOK。パワースポットとして話題の
榛名神社もコースに入っている。

『観タクン』、Tさんのようなドライバーさんの案内で行ければ、高崎での小旅行が印象深い
ものになると思う。


rantaro tamago.jpg◎三喜鶏園 たまご市場卵太郎
 高崎市下里見町1358
  ℡ 027-343-3829
  http://www.sanki-rantaro.com/

◎駅から観タクン 高崎初コース
 http://www.jreast.co.jp/tabidoki/taxi/takasaki/index.html
 たまご市場卵太郎さんへは「パワースポットの最高峰・榛名神社コース」で。
 (3時間8,800円)

週末、時間があったので近所の書店に出かけてみた。

朝刊の書評欄でいくつか気になる新刊書があり、だいたいはタイトルもうろ覚えなまま
店内をぶらりとひと巡りする。

著作権消失のため2つの版元から同時に文庫化された北大路魯山人『料理王国』、この
ブログネタで使えそうなにおいがするが、あいにく見つけられなかった。

地元紙に毎週売上ランキングが掲載されていた。文庫では数学者の岡潔氏の随筆をまと
めた『春宵十話』(光文社文庫)が売れているらしい。ちょうど季節に合ったタイトルだし、と
手に取ったが

家に戻り以前に購入したままになっていた同氏の『日本のこころ』(日本図書センター)を
本棚から取り出してみると、記憶どおり『春宵』も巻頭に収録されていた。

数学の詩人、とも呼ばれる岡潔(1901-1978)は世界的数学者として知られるいっぽうで、
戦後のこの国の姿を憂うエッセイを数多く残している。

人の中心は「情緒」であると言い切り、野を彩るさまざまな草花や季節のうつろい等に心を
寄せる大切さ、そんな日本人特有の情が戦後の高度成長を経て、欧米から移植された教育
システムを通じて失われつつあることを事ある毎に説き続けてきた。

品格本ブームの火付け役となった藤原正彦氏の『国家の品格』も、かなりの部分が岡潔の
思想がベースになっている。

kannonzakura.JPG先週末の高崎は各所でソメイヨシノが満開となり、高崎城址公園や観音山は多くの花見客で
賑わっていた。

新聞各紙では桜のもとでの宴会風景などが一斉に掲載されていたが、そんな中で読売新聞
群馬版(4月11日付)では、当協会会員の岡村合名会社代表の笹谷清さんが紹介されている。

「桜こつこつ植樹500本 資材投じ10年以上」
高崎が誇る観音山をPRしようと、10年程前から笹谷さんは同山丘陵をはじめ、市内各所に
500本以上の桜の植樹を行っている。

そして、そんな地元の桜を愛する気持ちを込めて純米酒「観音桜」を発売、フルーティな口あたり
の軽さが、特に女性に好評だとのこと。

笹谷さんは仕事の合間に草刈りや肥料やりなど、年間を通じての管理を怠らない。この地道な
活動は、財団法人日本さくらの会からも表彰を受けている。

さらに植樹の輪を広げるべく、精力的に賛同者を呼びかけている笹谷さんだが、もうすぐ傘寿を
迎えるこの人の、尽きることがない意欲のもととなっているのは、やはり情緒なんだと思う。

◎岡村合名会社
 http://www.gunma-sake.or.jp/okamura/index.php

むずかしいことをやさしく

むずかしいことをやさしく、
01 daruma.jpgやさしいことをふかく、
02 daruma.JPGふかいことをおもしろく、
03 daruma.JPGおもしろいことをまじめに、
04 daruma.JPGまじめなことをゆかいに、
05 daruma.jpgそしてゆかいなことはあくまでゆかいに

07 daruma.JPG

先日亡くなられた 井上ひさしさんの言葉から。

 

rusk-harada.jpgラスクruskとはもともと「二度焼きしたパン」の意。固くなったパンを美味しく
食べるための工夫から生まれた菓子だが、この保存性、節約志向といった
ラスクの概念を大きく変えたのが、皆様ご存知のガトーフェスタハラダさんの
ラスク「グーテ・デ・ロワ」(王様のおやつ)だ。

使用される小麦粉、バターなど材料にこだわり、高級感あふれる味わいに
仕上げられたこの商品は、とにかく売れてるらしい。都内の複数の百貨店や
昨年新規出店した大阪の梅田阪急の同店売場は連日行列が途切れることが
ないという。

ラスクといえばカリッとした食感が特徴。ハラダさんが火付け役となったラスク
ブームは全国に広がり、有名菓子店からも多種多様な商品が発売されている。

kannnon0405.JPGちょうど今、ソメイヨシノが満開を迎えた高崎観音山の参道で、今度はラスクの
食感の概念を覆しそうな新商品を見つけた。

こけし型の愛らしい定番商品「観音最中」が昨年ブレイクした観音屋さん。この
慎ましやかな老舗から今月発売されたのが、その名も「観音ソフトラスク」だ。

商品コンセプトは「お婆ちゃんでも食べられるラスク」。年配の方には固かった
ラスク、お孫さんが美味しく食べる姿を見て、自分にも食べられるラスクが
あったら・・・と感じていた(に違いない)。

rusk-kannon.JPGこのソフトラスクはフランスパンではなく同店人気のカステラを二度焼きし、表面
にはグラニュー糖がまぶされている。プレーンとコーヒーの2テイスト。コーヒーや
抹茶との相性が良い。口の中でしっとりと溶けていく、ラスクとしては今までにない
食感だ。1枚75円。中央銀座商店街の本店と、観音山参道の観音茶屋で販売中。


最近、当物産担当者は会員の菓子店に伺うと、店舗の隅でひっそり陳列された
オリジナル・ラスクに予期せずして出会うことが多い。YahooでもGoogleでも検索
ワードに「高崎」と入れるとご親切に「ラスク」と表示してくれる。

そんな訳で、ブログヒット件数増も狙い、この街のラスクの現在を「高崎ラスク紀行」
として不定期にアップしていきます。

◎有限会社 観音屋
 高崎市中紺屋町22-1
  ℡ 027-325-2000

伝統工芸の現場

本日発売の『週刊文春』(4月8日号)「伝統工芸 瀕死の現場を歩く ~「有田焼」も
「輪島塗」も大ピンチ~」というショッキングな見出しが気になりコンビニでさっそく
購入した。

日本を代表するこの2つの伝統工芸品を取り巻く環境は相当厳しいようだ。例えば
有田焼は売上の80%は今も百貨店向けの高級品であるが、売上の落ち込みは激しく
アウトレット事業等を新規に強化しても業績は依然厳しいという。

売上高はこの20年で4分の1、結婚式の引き出物需要の減少などライフスタイルの
変化が大きく影響していると見られている。

また輪島塗も同じくこの間3分の1まで落ち込んでいる。「いいものさえ作れば売れる」
という時代ではすでに過去のもの、と製造者の悲痛な声がつづられている。

そんな中、売れなくなったのは生活に必要ではないものを作っているから、と世の中
が求めるものを作ろうとするいくつかの成功例も紹介されている。

日清食品のチキンラーメンと共同で開発されたラーメン鉢にはじまり、焼酎グラスや
カレー皿といった大ヒット商品は、伝統の技を活かしつつ、上のようなコンセプトから
生まれている。

20100401.JPG昨日の読売新聞群馬版は「高崎だるま公募弟子一年 伝統の技・体で覚える」との
記事がこの日の同頁の大半を割いて掲載されている。

長らく後継者の不足に危機感を募らせていた群馬県達磨製造協同組合理事長の
中田純一さんが、工房家族以外からの職人希望者を募ってちょうど1年。弟子入りした
2人のその後が詳しく記されている(その経過は当ブログ2009年12月下旬でも紹介して
います)。

また記事結びには、最近の「高崎だるま」の話題として、今月11日まで香港最大の
ショッピングモールの催事に参加している今井だるまさんの「雅だるま"桜"」や、真下
だるまさんがサンリオとコラボレーションした「キティだるま」が紹介されている。

現代のライフスタイルに合った伝統工芸、という面では高崎だるまには明るい話題が
事欠かないとは思う。

ただ、同記事で中田理事長はこうコメントする、
「マスコミに取り上げられた時など華やかさが目に付く部分もあるが、大半は伝統的な
作業の繰り返し。地道さ、ひたむきさが肝要」と。

群馬県が指定する「群馬県ふるさと伝統工芸士」には現在約90名の工芸士が名を連
ねる。しかしリストを詳しく見ると、「故人」または「現在製造者不在」の文字も散見する。

伝統の継承とその背景、物産振興の業務に就く者としては、目先の話題性ばかりに
目が行きがちになり、確かに見過ごしがちな点である。