「群馬のキムチ・ハマンチョ」の大谷店長さんから、今シーズン最後だから、と
定番の「匠のキムチ」をいただいた。このキムチは高崎名産の国府白菜を使用し
手間ひまかけてじっくり漬け込んだ人気商品。
ハマンチョさんでは国府の収穫シーズンにまとめて購入し、専用貯蔵庫でストック、
なので漬けきりしだい、その年のこの商品は販売終了となる。
炊き立てのご飯にのった絶品キムチを想像しながら、仕事を終えるのを待ち遠しく
過ごし猛ダッシュで帰宅したのだが、そんな日に限ってお米を切らしている。「飯は
まだか」と泣き出しそうな子どもまでいる。
そんな訳で、キムチはまた次の機会に、と取りあえず近所の牛丼店に向かった。
看板が赤でもオレンジでも黄色でも、牛丼にそれほどこだわりはない。車で3分の
ところにあるのがたまたま赤い看板のお店、ということで、並盛280円を「つゆだく」
で3つ購入した。
いざ食卓についても、キムチへの想いは拭いきれず、もう一品いただいた県産
キュウリのオイキムチとあわせて二品を小鉢にこんもり盛って晩酌を始めた。
ヤバイ、キムチも第三のビールも止まらない。
そして、だいぶいい気分になってきたところで牛丼に箸を写す。いつもは真っ赤に
なるくらい七味をかけるのだが、となりの小鉢には白菜とオイキムチ、それぞれの
漬け汁が残っている。
迷うことなくつゆだくの牛丼の上からかけてみる。そして一口―――。
いままでに体験したことがない、ふくよかであり刺激的な味わいの牛丼に驚く。
もともとのタレの甘味に加え、ハマンチョさんのキムチのまろやかな辛味、ニラ、
ダイコンの瑞々しい食感、鼻孔を抜ける安曇野林檎の程よい果実味、さらに牛肉と
鰯魚醤のそれぞれの旨み成分の相乗効果。おんたまも買っとけばよかった。
韓国料理に、醤油やすり下ろした果物で下味をつけ、薄切り牛肉を野菜と炒めた
プルコギがあるが、ハマンチョさんの漬け汁があれば牛丼は一瞬にしてこの家庭
料理に化ける。
牛丼店の赤い看板には『SAVE TIME & SAVE MONEY』というコピーがあるが、確か
に節約、でもじっくり時間をかけながら味わいたくなる魔法の漬け汁なハマンチョさん
である。
◎群馬のキムチ ハマンチョ
http://www.hamancho.jp/

