基本的にこのブログで取り上げるのは、高崎市物産振興協会会員に関わる話題と
決めているが、今回紹介する「手作り煎餅・助六」さんは会員ではない。 正確に
言えば、現在の会員ではない。
助六さんには私が事務局員になってから間もなく、退会の手続きに伺った。高崎駅
から程近い住宅街にあるそのお店は、そこに用がなければまず通ることはないだろう
目立たない路地にひっそりと店舗を構えていた。
小さな店を入るとまず火が落とされたコンロが目に入る。営業時間中にはからん、
からんとひっくり返されながら焼かれていただろう煎餅の匂いが、隅々まで清潔に
整えられた店内に、微かに残っていた。
その時迎えてくれたのは店主の井田さんとその奥様。以前は県内外の物産展にも
精力的に出展、高崎駅東口にも店があり、場所柄多く訪れるお使物客で忙しい毎日
だったそうだ。
商売をはじめて30年が経ち、夫婦ふたりで切り盛りするようになってた現在、後継ぎも
ないし催事にも出られないだろうから・・・と井田さんのお話を伺いながら、退会届に
判をいただいた。
帰り際、いろんな種類の煎餅を持たせてくれた。シンプルな堅焼、胡麻、海苔、豆煎、
ざらめ。スーパーで見かける煎餅よりはやや大振り。媚びてない。あごに伝わってくる
堅さは食べてるのが嬉しくなるくらい。そんな快感を、しばらく自宅で楽しんだ。
それから長らく接点がなかった助六さんだったが、今年の春以降続けてその手作り
煎餅をいただく機会があった。
純米酒『観音桜』の岡村合名会社、笹谷さんが事務局に差し入れてくれたのが5月の
連休前。手土産にはいつも助六さんの詰合せを選んでいるとのことだった。
それから間もなく。外回りの仕事が多い同居人が、訪問先で薦められてもらってきた
のがまた助六さんの『餅花林糖(もちかりんとう)』の珈琲味。ご丁寧に拙ブログでも
紹介した方がいい、とも助言された。
以来、我が家には高崎の多くの家庭にガトーフェスタ・ハラダさんのラスクが常備して
あるように、助六さんの珈琲味のもちかりんとうがいつでも食べられるようになっている。
先月は盆土産も助六さんの詰合せともちかりんとうにした。小学生の甥っ子も喜んで
食べていた。
何より味や食感のバランスが絶妙。食べ飽きないくらいの味の濃さ、また煎餅ほどでは
ないさっくりした食感。ほんのり甘苦く、緑茶、コーヒー双方に合う。
また、東ハトキャラメルコーンに入っているピーナッツと同じくらいの確率で、ロースト
されたコーヒー豆が入っているのに出会える。かりんとうといっしょに食べても美味しい。
ちょっと遠回り、それからいろんな縁が重なって再会したこのお店とお気に入りの商品。
実はお店の近くの道、自転車通勤で何年も毎日通ってたのだけど。そんなご近所の
逸品、結構見逃しているのかもしれないな。
◎手作り煎餅助六
http://www.senroku.com/top.asp

