横綱・白鵬が11度目の優勝を飾った大相撲名古屋場所。同場所開幕の前日の
夕方の報道番組で、まわし姿の力士たちがいなり寿司を美味しそうに頬張る映像
が流れていた。
名古屋から程近い、愛知県豊川市での話題で、このまちには、日本三大稲荷の
一つである豊川稲荷があり、古くからその門前町として栄えたところ。
江戸時代の文献から、いなり寿司発祥の地とも言われる。
私もこの豊川に数年来の友人がおり、毎回思いかけないタイミングで特産品の
酒や竹輪などを贈ってくれるが、一度も訪れたことがないにもかかわらずこのまちの
ファンにさせられるような質の高い品々ばかりだ。
さすがにいなり寿司はいただいたことがないが、その話は以前から聞いていた。
毎月17日をいなり寿司の日と定め、試食会や料理教室、コンテストなど
ユニークな取り組みが展開されている。
その力士たちの映像を見てからいなり寿司が食べたい、とこの2週間思い続けていたが、
自宅では作ったことがないし、コンビニで買うのも味気ない。デパ地下のとはイメージが
違う。
そんな訳で心待ちにしていたのが、例月の「ようこそ高崎・人情市」。
昨日、このイベントの高崎髙島屋前でのサテライト会場に行ってきた。
マンションや大型商業施設が建ち並ぶ高崎駅前で、「倉渕んまい会」メンバーにより
毎月一度だけ行われる朝市には、高崎市倉渕地域の朝採り野菜、惣菜、味噌、
パンなどが並べられ、楽しみにしているファンも多い。
お目当てのいなり寿司は、んまい会会長の下平さんのテントで購入できた。
このいなり寿司は材料も特別なものは何も使ってないだろうし、作り方だって普通だろう。
でも、多分そのままのレシピで自分が調理しようとしても同じ様には出来ないの分っている。
ちょうど、自分が小学校のころ帰宅すると祖母が作ってくれた「サッポロ一番」の味を
どうしても再現できないように。
きっとこの人情市の日の下平さんは、毎回楽しみにして来るお客さんの笑顔を想像しながら
早朝からせっせと準備しているんだろうな。それから、倉渕から街なかへの1時間近い道のりも、
決して長くは感じていないだろう。
この日の朝の新聞でも、有名宝飾品店が並ぶ表参道の一角で週末限定の農産物の朝市が
人気を集めていると書かれていた。自治体による銀座の一等地のアンテナショップも話題で、
地域産品のブランド化を狙い出店が相次いでいる。
でもあの辺り、地元住民なんてほとんどいなくて、特に週末など地方からで遊びに出かけてる
人の方の方が多いような気がするけどどうなのだろう。
並木通りで白菜とか大根の入った袋持って歩く人というのもあまりイメージできないし。
結構、地方から遊びに出かけた人が、熱心なセールスに押されて野菜とか果物買って帰って
たりして。利用者減が伝えられるJALも羨むようなほどの(フード)マイレージがたまりそうだ。
本当に「東京の人」にも知ってもらいたいなら、巣鴨や南千住あたりのほうが効果がある
ように思えるが。
それに都心に進出するほどの費用を投じなくても、まだまだ地元市民にもこんなに素晴らしい
自然の恵みがあることを知ってもらうことこそ急務だろう。
そんなことを考えながら、買ってきたいなり寿司をかみしめていた。
やめよう、もっと素直に味わおう。せっかく心をこめて作った下平さんに申し訳ない。
◎ようこそ高崎人情市
http://ninjou.gunmablog.net/
◎豊川市役所 いなり寿司のHP
http://www.city.toyokawa.lg.jp/enjoy/200905220001.html

