2009年5月アーカイブ

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同業者として気になるブログに、群馬県観光国際協会さんが開設している
サイトの「今週のルンルン」というコーナーがある。

同協会のスタッフが、県内のお勧めスポットなどを定期的に紹介しており
ブックマーク登録してたまにチェックしている。

中でも楽しみなのが、『今週の「なっから んーまいんだいねー」』の連載。
正確な意味は分からないが、「とっても美味しいんです」といった意味だろう、多分。
県内の隠れた名物などをレポートするもので、その精力的な取材には
毎回頭が下がる。

ここで5月13日付けで紹介されていたのが、県内大手スーパー・フレッセイさんの
「枝豆」。枝豆といえば、群馬北部地域の特産品でもあるから、県内産かと思いきや
インドネシア産のもの。さすが観光「国際」協会、グローバルな取材体制が
整えられているようだ。

私がこのコーナー「なっから んーまいんだいねー」の担当だったらぜひ紹介したい
のが、同じくフレッセイ(高崎大類店)で販売されている『柴崎農園』の「ミニトマト」。

良質のトマトを表現する時、「完熟」とか「色鮮やか」とか「太陽をいっぱい浴びて」
といったことばが良く使われるが、また私事なエピソードを紹介したい。

わが家のもうすぐ2歳になる娘は、それまでトマトは口にしなかったが、先日買った
このミニトマトには自ら手を伸ばし、買ったその場で7個も食べていた。

それまでは藤岡のT農園のいちご(やよいひめ)が食後のデザートの定番だったが
家計的にも、このミニトマトは大助かりである。

以来、トマトは食べるようになった。しかし普通のトマトだと皮だけかんで出してしまう。
子供の味覚は正直である、と改めて実感した次第。

そんな柴崎農園さんをリーダーとする『たかさきベジフル倶楽部』さんが、先日
当協会に入会した。

市内の野菜で四季を通して地産地消を進めたい、というこのグループは
センスの良さが第一印象だった。

メンバーも生産者から栄養士、調理指導、広報担当と精鋭ぞろい。
5月の週末に、高崎公園にテント出店していたが、柴崎農園さんのトマトを贅沢に
使った『春の訪れトマトスープ』スープは絶品だった(これもわが子が完食)。

ところでこのミニトマト、フレッセイさんでは午前中に行かないと売れ切れてしまう
ので、ご注意を。

◎群馬県観光国際協会 『今週のルンルン』
http://www.gtia.jp/cgi-bin/runrun/su2_diary.cgi

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こういう仕事をしている自分でもぜひ参加したい旅行商品が発売された。

以前にもこのコーナーで紹介した、群馬県国際観光協会の着地型バスツアーの
最新情報が届いた。

『たかさきスイーツめぐり』はその30コースの中の一商品。
高崎市物産振興協会会員の洋菓子を中心としたお店をコンパクトに
めぐれるコースだ。

『卵太郎』さんのシュークリーム、『長坂牧場』さんのジェラート、
『ガトーフェスタ・ハラダ』さんのラスク工場見学&ショッピングと
どこも話題の人気店ばかり。

途中『レストラン パリの朝市』さんでの県産食材を使ったランチが組み込まれている。
このレストランのシェフ、島崎勝義さんの地元食材への想いはとにかく熱い。

地産地消が叫ばれる昨今、全国の各地で郷土食の見直しから創作料理の開発など
さまざまな取り組みが展開されているが、中には率直なコメントを出来かねる未知な
料理に遭遇する。

イベントなどで「一生懸命考えて作ったから食べて」なんて説き伏されて試食を
いただくこともあるが、こちらにも選択の自由がある、と言いたくなるようなことも多い。
(実はわたしは創作和食とかフュージョン料理といったものが大の苦手なんです。)

そういえば、会員のコーヒー店主は県庁の物産展で来場者から「何故このコーヒー豆は
地元産じゃないの」なんて言われて言葉を失ったそうだ。

そんなユートピアの住人のような人たちが勢いを増すご時勢にあって、島崎シェフの
料理は正攻法で地産地消に挑んでいる。

県産の肉や野菜、果物などをはじめ、物産展や直売所で見つけたという素朴な食材までも
見事にフレンチ料理の一皿に作り上げてしまう。
(写真は県産イチゴ『やよいひめ』のブランマンジュ)

それらの作品は全て島崎シェフの豊富な料理知識と確かな技術に裏打ちされている。
ワインのコレクションもかなりのものらしい。
いつか、島崎さんのところでゆっくりディナーしてみたい。

そんな『パリの朝市』さんが当協会に入会したのは昨年の初夏。
店内でシェフのお話を伺っていたときに、私の頭の中を何度も廻っていたのが
萩原朔太郎の詩集『青猫』からの一篇だった(以下、勝手に引用します)。


   閑雅な食慾  

   松林の中を歩いて
   あかるい気分の珈琲店(かふえ)をみた。
   遠く市街を離れたところで  
   だれも訪づれてくるひとさへなく
   林間の かくされた 追憶の 夢の中の珈琲店である。
   をとめは恋々の羞をふくんで
   あけぼののやうに爽快な 別製の皿を運んでくる仕組
   私はゆつたりとふほふくを取つて
   おむれつ ふらいの類を喰べた。
   空には白い雲が浮んで
   たいそう閑雅な食慾である。


『朝市』さんは松林の中にはないし、カフェでもない。
オムレツもおそらくメニューにはないだろうし、乙女が恥らいながら
料理を運んで来るようなことは期待すべきでない。

でも、このとき私は、朔太郎とおなじカフェにいた。

朔太郎と言えば、
「ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し」
のフレーズがあまりにも有名だが、もし彼の時代にこのお店が
あったなら、その続きは
「せめては新しき背廣をきて 巴里の朝市にいでてみん。」
なんてなっていたかもしれない。

時空を超えて、思いを馳せたくなるお店でもある。


◎『たかさきスイーツめぐり』(はばたけ群馬 観光博覧会)
   2009年6月25日(木)
 申し込みは (財)群馬県観光国際協会(℡027-243-7274)へ
 http://www.gtia.jp/

◎レストラン パリの朝市
 高崎市岩鼻町241-10
  ℡ 027- 347-4765
  http://www4.ocn.ne.jp/~paris/

農家弁当の脳科学

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木村拓哉さん扮する警察庁科学警察研究所の脳科学者を主人公とした
ミステリードラマ『MR.BRAIN』が先週土曜日から始まった。

「脳科学」という言葉が普通に使われるようになったのは、ここ何年かのこと。
NHKの人気番組『プロフェッショナル』に出演されている脳科学者、茂木健一郎さんの
功績だろう。

もう4,5年前だろうか、茂木先生の書かれた『「脳」整理法』(ちくま新書)が
ベストセラーとなった。

私も当時、職場の上司に勧められて読んだが、自分の実体験に結びつけながら
楽しく読み進められたのを覚えている。

「アハ体験」とかいう言葉が流行したのもその直後だった。
自分の中でブームとなったのは「遇有性contingency(=偶然のできごと)」と
「セレンディピティserendipity(=偶然出会う幸福)」の二語。

「この物産振興の仕事は毎日が遇有性とセレンディピティに満ちている」、
なんていう風にレポートやスピーチなどで使うと、ちょっと自分を頭良さそうに
見せらるような気がして便利だ。

出版社の方も売れるうちに書かせてしまえ、とばかりに最近なんでもありの
対談集やら、クラシック音楽論まで出される茂木先生だが、もう一冊、私の印象に
残っている本に『食のクオリア』(青土社 2006年)がある。

工場で製造されたおにぎりとお母さんの手作りのおにぎり。
見た目は同じでも、子供は無意識に手作りを美味しいと選ぶ、といった話など、
興味深いエピソードが並ぶ。

久しぶりにこの本を読み返してみて、真っ先に思い浮かんだのが「国府野菜本舗」
さんの手作り弁当だ。

ブランド白菜の産地、高崎市の国府地区にある同店は、農家のお母さんたちが
運営する直売所。他の直売施設と大きく異なるのは、お母さんたちがその場で調理
しているという点。

始めてからまだ数年の手作り弁当だが、たちまち評判となり、地元の運動会や地域行事
などの際にはたくさんの注文があるとのこと。

同じく地元産の野菜やお米を使った惣菜に、太巻き寿司や稲荷寿司があり、
連日早々に完売する。

ただ、その繁盛ぶりについて以前尋ねた際に、代表の真塩さんは、本当は家庭で作った
ものがいちばんだと思うけど、と少し寂しげにおっしゃっていた。

確かに「手作り」といっても不特定な人たちへの手作りと、渡る人とお互いの顔が見えて
思いを込めた手作りがある。その違いは、口にする人の脳にどんな違いがあるのか・・・。
ちょっと考えさせられる一言だった。


余談だが、このブログ記事をパソコンで打っていて、「脳科学者」と変換しようとすると
どうしても「農家学者」となってしまう。

茂木先生、乱発ついでに「脳」と「農」の本でも出さないだろうか?
『農する脳』とかいうタイトルで「団塊の世代に家庭農園の人気が高まっているのは、
脳分泌物質...が自然の土壌の成分に・・・」なんて書いたりして。

仮に茂木先生もその本の原稿を書く際には、私のパソコン変換と同じ煩わしさが
生じるに違いない。
別にここで心配することでもないけど。

◎国府野菜本舗
 高崎市引間町225
 ℡027-373-1121

5月23日の楽しみ方

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初任給で買ったのは群馬交響楽団定期会員の年間チケットだった。

学生の頃も、アルバイト代も、ほとんどコンサートやリサイタルのチケットに費やしていた。
格安の学生席はとてもありがたい存在だった。

それでも、地元高崎で行われる群馬交響楽団の演奏会は可能な限り足を運んでいた。
当時、高崎線快速アーバン号で上野から2時間、演奏会に期待を馳せるその行程は
普通列車の固目の座席も苦ではなかった。

今でもそうだが、定期演奏会当日の群馬音楽センターの雰囲気が好きだ。

そこでは超人気アーティストが登場したり、大物財界人が客席を埋めたり、
といったことはまずない。

でも明らかに社用族と分かる面々や、粗探しにでも来たかのようなプチ評論家
だらけの都内のコンサートホールと異なり、こちらでは皆が本当に音楽を楽しみに、
そして演奏者と一緒に一晩だけの共有の空間を作ろうと無意識に訪れている。

ただ一方で、毎晩多数の演奏会、リサイタル、オペラが演じられる都内に比べ、
こちらでは明らかにその選択肢が少ない事への焦燥感もあった。

結局、社会人となり、また家庭を持ち、自由な時間は制限されるようになり
月数回程度の選択対象と、さらに少ない自らの実行のペースに慣れたのは、
比較的最近である。

そんな毎日を送るなかで、自分にとっては夢のような一日が訪れる。
5月23日の高崎は選択肢に溢れている。

高崎名所となりつつあるシネマテークたかさきでは、先日もこの場で紹介した
「高崎まちなか寄席」の第3回が昼と夜に、また夜には群馬交響楽団の今シーズン
第1回の定期演奏会が開かれる。
駅東西口にある美術館もそれぞれ企画展を開催中だ。

まちなか寄席、いつもなら渋めの作品を上映しているスクリーンでの落語は
とても興味深い。

また、群響に客演するロシア人指揮者も今回初登場とあり、期待が高まる。

寄席から演奏会へ、少し時間が空く。
そんな時にありがたいのが、シネマテークと音楽センターのほぼ中間にある
すこし路地を入ったところの『松田製菓』さんだ。

県産小麦を使ったスイーツを展開、高級感溢れる、というわけではないが、
普段着が似合う気軽に入れるお店。
スイーツに合う飲物といっしょにイートインもできる。

学生時代に一人旅したウィーンでも、ガイドブックに載っていないような、
でも地元の人たちがのんびり過ごしているこんなケーキ屋を多く見かけた。

そこでは、近所のご婦人方が世間話していたり、かなり年配の方が
買物袋いっぱいにチョコレートやクッキーを選んでいたり、ととても微笑ましい
光景だった。

松田さんのお店もそんな雰囲気だ。

5月23日の5時頃、松田製菓さんのイートインコーナーで、
アイスコーヒーを飲みながらロールケーキを食べ、知ったかぶったような
話をしている者を見かけたら、それは私です。

◎松田製菓
 高崎市桧物町45
 ℡027-322-4474

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最近ほぼ毎月、新たな創作だるまやだるまグッズが発売されている。
昨年のオーケストラだるまが話題となった吉田だるま店さんが、
まさに今が旬なだるまを発売した。

商品名は、『ミニ当選だるま ~ご家庭で選挙事務所気分!~』。

若年層の投票率低迷が毎回話題になるけど、啓発用ポスターとか
街頭でティッシュ配るより、このだるまの方が効果あるような気がします。

吉田さん、今からでも内閣府あたりに売り込んでみてはどうですか?

以下、同店からのプレス資料からの抜粋。


【吉田だるま 2009年5月20日】
衆議院の解散総選挙が行われることは確かです。
選挙といえば、おかげさまで『高崎だるま』は毎回、選挙事務所の方々から
たくさんの特大だるまをご注文いただいております。

以前に当店では、ある事務所の方から特大だるまとあわせて小さなサイズで
文字等が同じ仕様のミニチュアの注文をいただいたことがありました。
そこで、このたび選挙用『当選だるま』のミニチュアを発売いたします。

≪こんな方の注文を期待しております≫
・応援している候補者と同じ喜びを分かち合いたい方
・当選回数ゼロ回の方の目入れ練習トレーニング用として
 当選の際に酔って目入れして"「黒い涙」を流すのだるま"にしてしまった
 元大臣さんもいらっしゃったようですが・・・
・テレビ等メディアの選挙報道の小道具として
・とにかく「選挙」が好きな方 etc...

≪基本仕様≫
・商品名『ミニ当選だるま ~ご家庭で選挙事務所気分!~』
・高さ12センチ 紅だるま
・腹文字「必勝」 
・肩文字「大願成就」「目標達成」
・1個 1010(とうせん)円 1個より全国発送(送料別)
※オプションとして、候補者、選挙区、政党名等をお入れします。

◎お問合せは
吉田だるま店 吉田昌弘さん
高崎市鼻高町43-7 
TEL  027-327-4927

http://www.yoshida-daruma.com/
サイトでは、同店のだるまが使用されたドラマの選挙事務所シーンが
紹介されている。

 

 

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先週末に行った個人的な試みについてのご報告。
もしお時間あるようなら、少しの間お付き合いいただければありがたい。

長野県境に接する高崎の倉渕地区。
中心市街地からひたすら西の方角へ車で40分ほどで、田園が広がる
自然豊かな風景に出会える。さらにいま新緑が眩しい榛名の森の細道を
しばらく行くと、カネト水産の養魚場がある。

豊富で清らな湧水に恵まれた養魚場では、ただ呼吸しているだけでも
心癒される。そんな空気の中で大事に育てられたニジマスで作られるのが、
『清流三昧・ニジマスの熟成じっくり燻製』だ。

2年前、この燻製を知ったときから、一番合うのはウィスキーだと思っていた。
確かに日常的に飲んでいる国産のブレンドウィスキーでも十分満足だけど、
この繊細でもあり、また野趣溢れる味わいの逸品には、もっと相性の良いウィスキーが
あると確信していた。

そんな訳で、先日ソムリエのSさんのお店で少しばかり試してみることになった。
残念ながら、給料日前の微妙な懐具合で「とことん」とまではいかなかったが。

優等生的な国産品や、個人的な好みでバーボンははじめから試さなかった。
選んだのは比較的小規模の醸造所が多いスコッチの数銘柄。

はじめのイメージではスコッチの中でも男性的な傾向のTALISKERあたりか、
と思っていたので、まずは同18年をロックで(ちなみに氷は当協会会員の
『日本一』さんのもの)。
一応満足げな表情をしてみる。

次は個性を抑えめにして、THE GLENLIVETの10年。
確かに平均点以上だが、前者と比較すると樽が若い分、アルコールっぽさが
鱒の繊細さと衝突してしまう感じがした。

その後いろいろ迷いつつしていると、Sさんが薦めてくれたのがLACHROAIGの25年。
消毒液のような、と形容されることがあるくらい、燻した匂い(ピート臭)が強い
銘柄として知られる。

自分でも体力があるときでないと選ばない銘柄である。
これだとさすがに燻製が負けてしまうのでは、と思ったが、合わせてみるとベストマッチ。
さすがである。

ほかにも、同傾向のARDBEG(20年)、またはLAGAVULIN(16年)といった、ピート臭が効いた
やはりしっかりした酒質で熟成年数の高いものが合うことが確認できた。

少々意外だったが、この『清流三昧』の熟成燻製の隠れた個性を見た気がして
なんだか嬉しかった。底力のある燻製といえそうだ。


ところでこの商品は倉渕まで行くか、または物産展、通販等でないと手に入らなかったが、
カネト水産の原さんが今月末に街なかで地元産の食材を使った惣菜のお店を開店する。
もう間もなくだが、準備は順調と聞いている。

開店の折には、今回のささやかな試みの報告を兼ね、御祝にLachroaigのボトルを携えて
伺うのを今から楽しみにしている。

◎カネト水産
 高崎市倉渕町川浦3900-156
  TEL/FAX 027-378-3132
  http://www8.wind.ne.jp/wakaba/kaneto_top.html

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今回紹介する商品は、まさにお客さんの"わがまま"を
カタチにしたもののようだ。

先月、当協会に入会いただいた『小塙』さん。
創業は昭和51年の居酒屋で、ボリューム感満点の焼き鳥で有名。

実は、私はこのお店のことは全く知らなかったが、職場の周りのメンバーには
お馴染みのお店だった。

そして、皆それぞれ違った思い出があるらしかった。
それくらい地元で愛されているお店なんだろうな。

最近、ネット通販の大手「Yahoo!ショッピング」内にストアを開設、
早くも話題のお店となっている。

商品は丹精こめて作られた豚の角煮、もつ煮をそのまま冷凍パックしたもの。
最近、豚トロチャーシューも加わった。

もともとは同店の定番メニューだったものだが、「ぜひテイクアウトしたい」という
お客さんの要望から商品化されたそうだ。

そして、「普通のギフトでは満足しない方への贈答品として使いたい」という
さらなるリクエストから、箱詰めのセットの販売も始まった。

先日、入会手続きにうかがった際、営業担当の佐藤さんのお話を聞きながら、
ずっと気になってしまったのがカウンター脇の冷蔵庫に大事そうに収まっている
『大盃 大吟醸』の一升瓶。

ご存知、当協会会員の牧野酒造さんの最高級ラインのお酒だ。
小塙さんの料理とこの酒、きっと合うんだろうな。業務時間中だったのが残念。

そんな私の気持ちを察していただいたのか、態度で分かりすぎたのか、
帰り際に商品のサンプルをいただいた。無言のわがままだったかもしれない。

小塙さんのせっかくの自慢の商品だから、と機会を伺っていたが、
昨晩その希望はかなえられた。

久しぶりの残業のあとで、家族はすでに食事を済ませていた。
ひとりでゆっくりの晩酌となった。

秘伝のたれでじっくり煮込まれた『豚トロチャーシュー』は箸でも軽く切れる
柔らかの一方、噛み締めると味わいがじっくり続く。
ちなみにこの「豚トロ」は希少部位で、一頭の豚で2枚しかとれないそうだ。


牧野酒造さんの特別本醸造『牧野・生酒』と合わせてみたが、
生酒のふくよかな飲み口との相性は抜群だった。

チャーシュー1枚で生酒の4合瓶が空いた。
そのころには皿のタレ汁が固まりかけていた。

そこにレンジで温めたご飯を投入。
飯粒の一粒一粒にタレをしみこませて、七味唐辛子を一振り。

そんな仕上げのご飯を口に運んでいるあいだ中、なぜか笑いが止まらない。
アパートのベランダで叫びたくもなったがここは理性が働いた。
気がつくと日付が変っていた。

我が家の冷凍庫にはまだモツ煮と角煮がある。
あと二晩、また快楽の夜が過ごせる。

◎小塙
 高崎市上小鳥町525-1
  ℡027-362-4573
  http://store.shopping.yahoo.co.jp/kobana/index.html

 

ひとりパスタのススメ

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焼肉店と同じくらい、以前はパスタ店も一人では行きづらい場所だった。

パスタ店というとデートコースとかグループ合コンの会場とかの定番だったので、
私がパスタの歓びを知る機会が皆よりずっと遅かったのはそんなせいかもしれない。

素晴らしいパスタの世界があるにもかかわらず、はじめの一歩を踏み入れることを躊躇
されている(昔の私のような)方々に朗報をお伝えしたい。

最近、高崎のパスタのお店では"ひとりパスタ女子"をたくさん見かけます!

この街に来れば、ひとりグラスワインを片手にペペロンチーノを食べていても
孤独な女なんて思わることはない、と保証します!


高崎ほど多くのパスタ店がある街もめずらしい、と言われる。
いつ頃からか、高崎は"パスタの街"と呼ばれるようになった。
この地でのパスタ店出店を夢見る若者も多いと聞く。

そんな高崎のパスタ46店の情報をコンパクトにまとめた『高崎パスタマップ』が
昨年リニューアルされ、その効果もあってか、多くの雑誌やテレビ等の
メディアで紹介されている。


"ひとりパスタ女子"の存在が目立つようになったのもその頃。

彼女らもっとも多く行動する時間帯はランチタイムは13時から14時、
ディナータイムは18時30分から20時前後。

郊外店より高崎駅周辺のお店でより多く見かける。

所持率が高いのがギャリーバッグや大きめのトートバッグ。
中身には上記『高崎パスタマップ』(またはWEBページをプリントアウトした
らしきもの)と並んで『JR時刻表』が入っていることが多い。

おしぼりを渡されるときにはすでにオーダーが決定しているなど、
行動に迷いはない。
もちろん、パスタを食される際の啜音は最小限しか聞こえてこない。

また、食事の最中に突然メモを取り始めることもよくある光景。

食事のあとのエスプレッソを喫したあとは、長居することなく店を去っていく。

そんなスマートで知的な感じに行動する"ひとりパスタ女子"が、
"パスタの街"の独特な雰囲気を醸し出しているようだ。

高崎といえばほかにも"音楽の街""映画の街"といわれている。
音楽も映画も好みは人によって千差万別。
高崎パスタも各店舗バラエティ豊富で、あらゆる選択肢が存在する。

耳からであれ、目からであれ、または舌からであれ、
各々の好みで自分だけの世界に浸れる、そんな個人主義的なところが
三者に共通しているのは興味深いところだ。

そんなひとりパスタにもピッタリなお店が高崎市物産振興協会に先月入会した。
『スパゲッティー専科はらっぱ』さんだ。

お店のコンセプトは「ラーメン屋のような気軽なパスタ食堂」。
気軽とはいっても、店主の岩田さんのこだわりは徹底している。

トマトやニンニク、チーズ等々すべて厳選された食材を使用。
そんな本格パスタを楽しめるお店だ。

季節限定等豊富メニューの中でも、もし迷われたら定番の
「赤唐辛子とにんにくのトマトソース」をパスタをお薦めしたい。

十数年前、私が同駅ビル店で初めて食べたのもこのパスタだった。
たしか大雪の土曜日で、今は無き街中の映画館でひとりで過ごした後だった。

映画についてはタイトルさえ覚えていないが、カップル客らで賑わう店内で
ひとりかっ込むように食べた茹で上げパスタの味は鮮明に覚えている。

ついでにご報告だが、高崎のパスタ店では、"ひとりパスタ女子"のほか
・パスタ男子高校生グループ体育会系
・孫もいっしょ三世代パスタ家族
といった光景も見かけるようになった。

それらの実態はいづれこの場でレポートしたい。


≪お問い合わせ先≫
◎スパゲッティー専科はらっぱ
高崎市岩押町18-6(本店、ほか2店舗あり)
電話/FAX 027-325-2418(本店)
http://www.harappa.co.jp/index.html

takumi no kimuchi.jpg私はほぼ20年来の発酵食品マニアである。

高校のときは発酵学の専門課程がある大学を目指していたことが
あった(試験科目の数学ができなくて挫折)。

大学のときは自宅で醸造した赤ワインと蜂蜜酒を学園祭で提供した。
蜂蜜酒はネイティブの先生が祖国を思い出し感激していた。

社会人になってからは愛読書の発酵学者小泉武夫先生の本を
参考に、全国の発酵食品のお取り寄せに随分散財した。

長らく発酵食品は、自分にとって趣味の領域を出なかったが、
この物産振興協会の業務に携わることになり、幸いにも仕事として
関わることができるようになった。

酒や漬物、しょう油、味噌、まんじゅう、パン、乳製品、それから
染物の原料も発酵と関わりがあり、おかげ様で幸せな毎日を送らせて
いただいている。

そんな中、先月当協会の発酵食品に新たな仲間が加わった。
キムチ専門店『ハマンチョ』さんだ。
入会手続きの際、キムチを漬けている現場を見せていただいたときは、
感動の連続だった。


ところで、高崎には全国に誇るブランド野菜『国府白菜』がある。
同僚K氏から聞いたエピソードを紹介したい。

K氏は一人暮らしの自宅アパートで冬に白菜漬けを作っている。
昨シーズンは国府白菜を使って漬けたところ、これまでにない
出来で、自分が漬物の名人になったのでは、と自信を持ったそうだ。

ところが次の機会に普通の白菜で漬けたら、まったく味が違ってしまった
とのこと。作り手を名人と勘違いさせるほどの品質がこの白菜にはある。

ハマンチョさんのキムチにはこの国府白菜が使われている。
同店で漬けるのは、伝統の製法を守る店長の金史隆さんをはじめ、
熟練のオモニたち。できあがるキムチの質の高さは容易に想像できる。

それだけではない。
白菜キムチを例にしても、店長の知人から送られる安曇野りんご、
韓国の親戚が育てた唐辛子など、素材まで作り手の顔が見えるものばかり。
「無添加」「手作り」「国産野菜」に徹底してこだわっている。

特に発酵食品マニアの私を喜ばせたのは、唐辛子に魚醤や塩辛などを
混ぜた韓国独特の発酵調味料「ヤンニョム」。

通常"手作り"キムチのお店でもヤンニョムは市販品を使っていることが
多いがハマンチョさんはこれも自家製。

銚子港で水揚げされたばかりの片口鰯を店内の温度管理されたスペースで
発酵させていた。

無理をお願いして発酵桶を開けていただき、ゆっくり深呼吸。
至福のひと時だった。

金さんによると、このヤンニョムの鮮度によってキムチに生臭さが
出てしまうとのこと。この日こんもり盛られた試食用キムチを気づくと4皿
完食してしまったのは、私が空腹だったからだけではないだろう。


いまのところハマンチョさんは『楽天市場』でのネット販売が中心だが、
今後は県内外の物産展などの催事にも出展予定で、今月末には都内大手百貨店との
商談も控えている。
これからますます目が離せないお店だ。

なお、本日(5/7)発売の『日刊スポーツ』と『月刊食楽』(徳間書店)でも同店の
代表商品『匠のキムチ』が紹介されているので、ぜひご覧ください。

◎群馬のキムチ ハマンチョ
 http://www.rakuten.co.jp/hamancho/